県央に位置する紫波町の北西部に陣ヶ岡公園・蜂神社があります。この場所はなだらかな丘陵で見通しが良く、古くから戦いの本陣が置かれ、多くの遺構も残っており、「陣ヶ岡陣営跡」として町の史跡に指定されています。
赤い鳥居を奥に進むと「蜂神社」があります。源頼義・義家親子が
神社の西端の池には「月の輪形」と呼ばれる中島があります。義家が野営の折に源氏の日月の錦旗が水面に映り、金色に輝くのを見て、勝利の吉兆と士気を上げたことから、満月(太陽)と三日月の形で造成し、後に藤原秀衡(平泉藤原氏三代目)がこの地を訪れた際に里人の話を聞き、修造させたといわれます。
その後の奥州合戦では源頼朝が平泉藤原氏討伐の陣を張り、総勢28万4千騎もの軍勢を集結させたと「吾妻鏡」に記載があります。
時代が下り1588年には三戸南部氏当主南部信直が当地を支配した
園内は木々に囲まれ紅葉も美しく、歴史のロマンを感じながら、訪ねてみてはいかがでしょうか。
- 問合せ先:紫波町産業部商工観光課
- TEL:019-672-2111
(岩手経済研究2021年11月号で紹介)