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北上市立公園展勝地

最終更新日:2021年5月6日
陣ヶ丘からの桜並木
陣ヶ丘からの桜並木
国見山廃寺跡
国見山廃寺跡
国見山廃寺跡 復元図
国見山廃寺跡 復元図

北上市の東部にある市立公園展勝地は北上川の河畔に位置し、5月21日には開園100周年を迎えます。1920(大正9)年に、当時の黒沢尻町長であった沢藤幸治を発起人として設立された民間団体の「和賀展勝会」が桜の植栽事業を行い、翌年の1921(大正10)年に「和賀展勝地」として開園しました。

名前の由来は沢藤の友人である風見章代議士が団体名を展勝会と名付けたことや近隣にある陣ヶ丘と呼ばれる小高い丘からの眺望が素晴らしい景勝地であることによります。

植栽は桜の権威であった三好学東京帝大教授と 井下 いのした 清技師(東京市公園課長、東京農大教授)の指導のもとで作成された「和賀展勝地計画」に沿って進められました。293ヘクタールの園内には、約150種1万本の桜があるといわれており、その多くは開園時に植えられたもので、4月中旬のソメイヨシノから5月上旬のカスミザクラまで様々な種類の桜を楽しむことができます。

1990(平成2)年には「日本さくら名所100選」に選ばれるなど、青森県の弘前城や秋田県の角館とともに「みちのく三大桜名所」となっており、開花時期である4月から5月にかけて開催される「北上展勝地さくらまつり」には全国から大勢の花見客が訪れます。桜並木の中を観光馬車が走り、北上川では遊覧船が運航されるほか上空を鯉のぼりが泳ぎます。また夜にはライトアップされた桜並木が川面に美しく映し出されます。

100年前の当初の計画を見ると、開園エリアは陣ヶ丘周辺の 国見山 くにみやま 男山 おとこやま 等を含めた広範囲であったようです。特に国見山には9世紀頃に開かれ平泉が繁栄を迎える以前からこの地方の中心的な大寺院だったといわれる山岳寺院があり、現在は「 国見山 くにみさん 廃寺 はいじ あと 」として国指定史跡となっています。

さくらまつりは昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、展勝地開園100周年となる大きな節目でもある本年は開催される予定です。感染対策を万全にしながらお花見はもちろんのこと陣ヶ丘や国見山へも足を延ばして春の息吹と展勝地をめぐる様々な歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

  • 問合せ先:北上市都市計画課公園緑地係
  • TEL:0197-72-8279

(岩手経済研究2021年4月号で紹介)