IGRいわて銀河鉄道
この場所は元々
フジの三方には堀がめぐらされ、かつてはフジを支える桂の木の根元から水が湧き、このフジがあたかも島のように見えたことから「藤島」と呼ばれるようになりました。
樹齢4百年以上と推測され、昭和13年には根回り約3.5m、高さ約20mと日本一大きな野生のフジとして天然記念物に指定され、今年で指定80周年を迎えます。日本の天然記念物は圧倒的に植物が多いのですが、フジが指定となっている例は国内6ヵ所、そのうち野生のフジは3ヵ所のみで稀有なものとなっています。
フジの種類はノダフジといわれるもので、茎は上からみると、右巻きで巻きつきます。藤島のフジも周りにある桂などの木に巻きつきながら成長してきましたが、その木も老木となり、現在は電信柱ほどの強い柱を何本も立ててフジを支えています。
たおやかに垂れる花姿は振袖姿の女性を思わせ、最近では外国人観光客にも人気の花となっています。
見頃は例年5月の下旬からで、5月最終の日曜日(今年は5月27日)には「藤島のフジまつり」が開催され、地元の郷土芸能保存会による「高屋敷神楽」や「小鳥谷七つ踊り」なども披露されます。
- 問合せ先:一戸町生涯学習課
- TEL:0195-33-2111
(岩手経済研究2018年5月号で紹介)