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駒ヶ岳(金ケ崎)

最終更新日:2016年8月1日
駒ヶ岳(金ケ崎) ~金ケ崎町・北上市~
駒ヶ岳山頂の駒形神社奥宮、右奥が経塚山

「駒ヶ岳」は岩手県の南西部焼石連峰(やけいしれんぽう)の北端、金ケ崎町と北上市の境に位置する山です。標高1130メートル、経塚山(きょうづかやま)や牛形山(うしがたやま)と併せ夏油(げとう)温泉から登れる夏油三山と呼ばれ、栗駒国定公園内の風光明媚な山です。

「駒ヶ岳」は地元では残雪が馬の形になって田植えの時期を知らせてくれますが、由来は、456年頃、関東から勢力を伸ばしてきた上毛野の胆沢公が胆沢平野からの雄姿を目にして、山頂に駒形大神(こまがたのおおかみ)を勧進し「駒ヶ岳」と命名したのが始まりです。「駒」は、当時の文化伝来の地、高句麗(こうくり)の高麗(こま)に由来するともいわれています。

現在、山頂には奥州市の駒形神社の奥宮が祀られています。駒形神社は駒ヶ岳をご神体とし、主祭神の駒形大神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、天常立尊(あめのとこたちのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)などの6神からなり、必勝祈願や産業開発、交通安全、家内安全などのご神徳があるといわれます。胆沢城を創建した征夷大将軍坂上田村麻呂などが崇敬して武運を祈願し、成就したことから、上奏されて神格が高まりました。

江戸時代の南部・伊達両藩の藩境を決める際には山頂の神社が起点とされ、その後、20年毎に両藩交代で社殿の造営を行なうなど藩の垣根を越えた協力が行われてきました。

明治4年、日本最北の国幣小社として国の管理下に入り、参拝の困難さを解消するため明治36年に旧水沢県庁近隣の現在地に遷座し、以後、山頂の社殿を奥宮と呼ぶようになりました。

登山ルートは金ケ崎町の「うがい清水」から登るルートと北上市側から登るルートがあります。金ケ崎側は例年5月から11月初旬頃まで山登りを楽しむことができ、北上側では6月の第2日曜日に山開きが行われます。毎年8月1日~2日にかけては奥宮登拝祭が催され、これからの夏山シーズンは多くの登山客でにぎわいます。

駒ヶ岳での森林浴や夏油温泉、金ケ崎温泉での入浴などで、心や体を癒す夏のトレッキングはいかがでしょうか。

  • 問合せ先:陸中一宮「駒形神社」
      TEL:0197-23-2851
      (奥宮登拝祭参加は有料)
  • 問合せ先:金ケ崎町商工観光課
      TEL:0197-42-2111

(岩手経済研究2016年7月号で紹介)