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大籠キリシタン殉教公園

最終更新日:2016年7月1日
大籠キリシタン殉教公園 大籠殉教記念クルス館 ~一関市藤沢町~
大籠殉教記念クルス館
(左手前の碑にはローマ教皇ヨハネ・パウロⅡ世のメッセージが刻まれている)

一関市藤沢町大籠(おおかご)地区では江戸時代のはじめ、幕府の弾圧により多くのキリシタンが処刑されました。その数は寛永16年(1639年)から数年間で300人以上にもなるといわれています。

「大籠キリシタン殉教公園」は、いかなる迫害にも屈せずキリシタン信仰を守り抜いたこの地のこれら祖先の歴史と文化を継承していくため平成7年に開設されました。

公園は、正面の「歴史の庭」、庭から階段を登り丘に至る「歴史の道」、丘の上の「歴史の丘」の3部構成からなります。

「歴史の庭」には「大籠キリシタン資料館」があり、たたら製鉄の技術指導で招かれた備中国(びっちゅうのくに)(現在の岡山県)出身の兄弟が布教をはじめ、その後の伊達藩領の神父によるキリスト教の布教と迫害に至るまでの歴史などについて展示解説しています。

「歴史の道」は殉教者数と同じ309段の階段が続き、殉教者の無念が伝わってきます。道の所々には殉教者やこの地を訪れる人々などへ神のご加護を願うローマ教皇ヨハネ・パウロⅡ世をはじめとした信者のメッセージがあります。

「歴史の丘」には岩手県出身の彫刻家舟越保武氏が設計監修した「大籠殉教記念クルス館」があります。館内には同氏による「十字架のイエス・キリスト」「聖クララ」「聖マリア・マグダレナ」のブロンズ像が置かれ、


「みちのくの暗い空の下
ひそやかにくらす切支丹の里
藤沢の大籠は
痛ましい歴史を留めて
現世のわれらに
手をさしのべて
尊き心をここに
継ぎとめる」、
「主よ われらを憐れみたまえ
われらに平安を与えたまえ」

とメッセージも寄せています。

世界各地での紛争の解決や度重なる災害からの復興に思いを致すと舟越氏の平和への希求が一層心に染みます。苦難を生きぬいた隠れキリシタンの歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

  • 問合せ先:大籠キリシタン殉教公園
  • TEL:0191-62-2255
  • 開館時間:午前9時~午後4時
  • 休館日:月曜日(その日が祝日の場合は翌日及び年末年始)
  • 入館料:一般300円、高校・大学生200円、その他無料

(岩手経済研究2016年6月号で紹介)