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たろう観光ホテル

最終更新日:2016年3月1日
たろう観光ホテル ~宮古市~

宮古市田老地区の「たろう観光ホテル」は、震災の記憶を未来に伝える震災遺構として保存・整備が進められています。

東日本大震災の際、宮古市田老地区に押し寄せた津波は、「万里の長城」とも呼ばれた長大な防潮堤を乗り越え、市街地に大きな被害をもたらしました。市街地の北東部に位置する「たろう観光ホテル」も津波の直撃を受け、6階建ての建物のうち、4階部分までが浸水し、1〜2階部分は流出して鉄骨がむき出しになりました。しかし、それでも津波に耐え抜いた建物は、津波の脅威をいまに伝える貴重な建築物のひとつとなっています。

あれから5年、田老地区は市街地のかさ上げや高台での宅地整備が進み、昨年の11月には災害公営住宅の完成を機に、「まちびらき」の式典が開催されるなど、復興への歩みが着実に進んでいます。

そうしたなか、宮古市は、将来、再び起こりうる災害に対し、この津波の記憶や防災・減災の対策を伝えていく「津波遺構保存整備事業」の一環として「たろう観光ホテル」の保存を決定しました。現在、本体の保存工事は終了し、周辺の整備工事も、一般公開が予定されている春までには完了する見込みとなっています。

さまざまな教訓を風化させないため、田老地区では宮古観光文化交流協会のみなさんによる防災ガイドが実施されています。ぜひ、現地を訪れ、震災時の状況を思い起こして、防災への心構えを確認してみてはいかがでしょうか。

  • 問合せ先・写真提供:宮古観光文化交流協会(学ぶ防災)
  • TEL:0193-77-3305

(岩手経済研究2016年2月号で紹介)