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国道106号

最終更新日:2015年12月1日
国道106号 ~盛岡市‐宮古市~

「国道106号」は宮古市築地交差点から盛岡市役所前交差点までを結ぶ路線延長99.5㎞の一般国道です。かつては閉伊川沿いにカーブの多い道路でしたが、昭和40年代後半からバイパスの建設やトンネル掘削による改良が行われ、今日では盛岡‐宮古間の平均所要時間は2時間を切るようになっています。現在、全線が地域高規格道路「宮古盛岡横断道路」に指定され、整備が進められており、事業中の全線が開通した際には盛岡-宮古間の所要時間はさらに20分弱ほど短縮されると見込まれます。

この道は江戸時代から宮古(閉伊)街道と呼ばれ、藩都盛岡と宮古湊を結ぶ重要な交通路でした。しかし、当時の街道は難所が多く危険を伴う上、洪水などのたびに通行は途絶しました。

宝暦年間、三陸地方は度重なる飢饉に襲われましたが、これらの難所が救援物資の輸送を妨げ、多くの命が失われました。このような状況を見かねた曹洞宗の僧、 牧庵鞭牛 ぼくあんべんぎゅう は難所の開削に身を捧げ、現在に至る106号の礎を築いたといわれます。宮古市蟇目から茂市周辺の106号沿いには、鞭牛和尚が建てた新道供養碑が今も静かに佇んでいます。

「国道106号」は東日本大震災の折、内陸と沿岸被災地をつなぐ「命の道」と呼ばれました。それは古から、そして未来に向けて、この道が担う大切な使命なのです。

(岩手経済研究2015年11月号で紹介)