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氷上山

最終更新日:2013年7月1日
氷上山 ~陸前高田市・大船渡市~

「氷上山(ひかみさん)」は、北上山地南東部の陸前高田市と大船渡市の境に位置する山です。標高は874.7メートルとそれほど高くありませんが、山頂周辺からは広田湾や大船渡湾を眺望できるほか、北には五葉山や早池峰山、南西には室根山と多くの山々を望むことができます。

氷上山の名前は、山火事があった際、この山の山頂部が焼けなかったという故事に由来しています。火防の神が宿るとされ、「火の神」から「氷上」に転じたともいわれています。山頂付近には、東に衣太手神(きぬたてのかみ)、中央に登奈孝志神(となこしのかみ)、西に理訓許多神(りくこたのかみ)と三つの御殿が祀られています。氷上山南麓には里宮の氷上神社が鎮座しており、豊作や大漁を祈願するなど地元住民の信仰の山として親しまれてきました。

氷上山では例年5月上旬に山開きが行われます。登山コースは陸前高田市側に3つのコースが整備されており、5月末から6月上旬にかけてツツジが見頃を迎え、秋には紅葉が楽しめます。また、氷上山と峰続きの玉山高原には、かつて莫大な産金量を誇った玉山金山の遺跡があり、藤原三代による平泉黄金文化を支えたといわれています。

(岩手経済研究2013年6月号で紹介)