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カタクリ群生地

最終更新日:2013年5月1日
カタクリ群生地 ~西和賀町~

「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。直訳すると「春の はかな いものたち」。雪解けの頃、落葉広葉樹林では木々の根元まで暖かな光が差し込みます。その陽光を受けていっせいに芽吹き、時をおかずに花を咲かせる花々があります。こうした植物などを総称して「スプリング・エフェメラル」と呼んでいます。

その代表格が「カタクリ」です。県内各地で姿を目にすることができますが、なかでも雪の多い西和賀町は生育に適しており、群生地が点在しています。カタクリは古くは「 堅香子 かたかご 」と呼ばれ、万葉集にも歌われているほか、かつてはその鱗茎(球根)からデンプンを取り出し、片栗粉として利用されていたことでも知られています。春になるとピンク色の花を咲かせますが、種から発芽して花をつけるまでには7~8年もかかるといわれています。

西和賀町では「町の花」にカタクリが指定されており、町の公式マスコットである「カタクリンコちゃん」のモチーフにもなっています。開花時期である毎年4月末から5月には「にしわがカタクリまつり」が開催され、その可憐な姿をカメラに収めようと多くの写真愛好家が訪れます。

(岩手経済研究2013年4月号で紹介)