斎藤
昭和7年建築の旧宅と赤レンガの書庫には、春子夫人により多くの遺品が保管されていました。夫人の死後、遺志により旧水沢市に遺品が寄贈され、昭和50年に「斎藤實記念館」として開館しました。館内には、弾丸が命中し放射状にひびの入った鏡など、二・二六事件関係の遺品をはじめ、天皇からの御下賜品や大礼服、春子夫人のドレス、日常の愛用品などが展示されています。
斎藤實は温厚で粘り強い性格の持ち主で、明治・大正・昭和天皇の信頼も厚く、また、4年間の米国への派遣や7カ月にわたるヨーロッパの視察で国際感覚を磨きました。展示品の随所に、斎藤實のこうした人となりが表れています。
- 開館時間:午前9時~午後4時30分
- 休館日:月曜日(休日の場合は翌日)、年末年始
- 料金:大人/200円、小中高生/無料
- TEL:0197-23-2768
(岩手経済研究2013年2月号で紹介)