日高火防祭(ひたかひぶせまつり) 〜豪華絢爛な一大絵巻〜 ~奥州市~

最終更新日:2019年5月7日
日高火防祭 〜豪華絢爛な一大絵巻〜 ~奥州市~
水沢駅前での揃い打ち
(写真提供:奥州市商業観光課)
町印・打ちばやし・はやし屋台と続く巡行
町印・打ちばやし・はやし屋台と続く巡行

春の奥州市において華やかな一大絵巻を繰り広げる日高火防祭ひたかひぶせまつりは毎年4月28、29日に開催され、古趣あふれる音曲に合わせて豪華絢爛な屋台が市内を練り歩き、多くの観光客で賑わいます。

水沢伊達家第4代当主宗景むねかげ公は、仙台藩の命で江戸住まいをした際に火事の多さに驚きました。特に明暦の大火では江戸が焦土と化し多くの死者がでたことから、任務を終えて帰郷するとすぐに藩内の防火に力を注ぐとともに、地元の日高神社と瑞山みずやま神社で防火祈願を行いました。日高の「日」は火に、瑞山の「瑞」は水に通じることから、不慮の罹災を神仏の加護で防ごうとしたもので、この防火祈願が祭りの始まりといわれています。

祭りは28日の前夜祭に始まり、翌29日は9町ごとに町組のねん番長ばんちょう(代表)が朝に日高神社へ参拝して守り札を授かり、その守り札を屋台に括り付けて運行を開始します。屋台は、それぞれの町組ごとに消防団のまとい振りを先頭に「町印ちょうじるし」「打ちばやし」「はやし屋台」などで構成されています。

「町印」は、屋台に立てた木の竿に赤玉(火の象徴)・馬簾ばれん(水の象徴)をつけたもので、なかでも江戸時代から参加する6町には当時の城主から与えられた「仁」「心」「火」「防」「定」「鎮」の一字がその上に掲げられています。それらの文字を繋げると「仁心をもって火防を定鎮じょうちんす」となり、防火の心得を謳ったものといわれています。

「打ちばやし」は大小の太鼓と横笛が乗る古くからの屋台で、「はやし屋台」は明治にはいり3町が加わると、競い合って年々豪華となり、今では金色や朱色あるいは碧色など色とりどりに彩色された屋台の雛壇に三味線、小太鼓、横笛からなる総勢約30名が整然と並んで、各町独自の音律を奏でます。

夕闇迫る頃、ぼんぼりに灯がともされ絢爛華麗さを増したはやし屋台が水沢駅前に集結し、一斉にお囃子を演奏する「揃い打ち」が披露されて祭りは最高潮に達します。

春の宵に響く流麗な音曲と風雅な屋台が、見る人を幻想的な一夜へと誘います。

  • 問合せ先:奥州市商業観光課
  • TEL:0197-24-2111

(岩手経済研究2019年4月号で紹介)

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