東北地方最古の曹洞宗の古刹 正法寺(しょうぼうじ) ~奥州市~

最終更新日:2019年1月4日
東北地方最古の曹洞宗の古刹 正法寺(しょうぼうじ) 〜奥州市〜
法堂(写真提供:正法寺)
開山堂
開山堂
惣門
惣門

奥州市水沢黒石町にある古刹正法寺しょうぼうじは、南北朝時代の貞和4(1348)年に曹洞宗大本山總持寺そうじじの第二世峨山がさん禅師ぜんじの第一高弟であった無底良韶むていりょうしょう禅師によって開かれた東北地方最古の同宗の寺院です。

無底禅師は、開山から2年後には崇光すこう天皇より高僧の証しである紫衣の着用が許され、同寺院も大本山の認可を得て、永平寺、總持寺に次ぐ第三の本山となりました。

康安元(1361)年に無底禅師が没すると、跡を継いだ月泉げっせん良印りょういん禅師は門弟の教育に尽力し、多くの高僧、名僧となる弟子を育てます。そして、その弟子達により曹洞宗は東北地方のほか関東方面まで広まり、末寺はおよそ千二百寺に達しました。

その後江戸時代に入ると、宗門統制により正法寺は本山格を失ったほか、建物は度々の大火に見舞われ焼失しましたが、仙台藩の厚い庇護を受け、文化4(1807)年に面積が約160坪の庫裡が、文化8(1811)年には日本最大級の大きさを誇る茅葺き屋根を備えた法堂(説法道場、面積は約233坪)などがそれぞれ再建されました。なお、これらの建物は、焼失を免れた惣門(寛文5(1665)年建築)などとともに国の重要文化財に指定されています。

正法寺では、こうした歴史を今に受け継いで、全国から集まった僧による厳しい修行が現在も行われており、同寺院は曹洞宗の修行の中心として信仰を集めています。

また、一般の参詣者を対象とした坐禅会も定期的に開催されており、何かと気ぜわしい師走に入りましたが、多忙な毎日の中に時間を見つけて坐禅で身体と心を整えてみてはいかがでしょうか。

来し方行く末に思いを致しながら過ごす平成最後の年の瀬です。

  • 問合せ先:大梅拈華山 圓通 正法寺 TEL:0197-26-4041
  • 問合せ先:奥州市商業観光課 TEL:0197-24-2111

(岩手経済研究2018年12月号で紹介)

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